Sunshine love
待ち合わせ!
奈緒からのメールには今から会おうと、書いてあった!
どうなったのかな?
気になる。でも、きっと、結末は決まっている。

「じゃあ、ララズカフェに行くね!、っと!」
あ、そういえば、諒はどうすればいいんだろう?
聞いてみるか。
「あのね、奈緒が今から会おうって言ってきたんだけど、来る?もしかしたら、巧くんもいるかもしれないし…」
ちょっと考えたみたいだけど、
「行く。」
トーンが低いけど、どうしたのかな。
とにかく、ララズカフェに行ってみないと分からないよね。
諒の機嫌の悪くなった理由も分かればいいけど!


「じゃ、行こっか…」
「待って。郁のメアドとケー番、聞いたら行く。」
わがままモードか?
ま、教えても、巧くんの友人なら、大丈夫だよね!?


諒は、わたしのメアドを登録すると、なぜか安心したような顔をしていた。
しかし、機嫌は治らない。


「なんで機嫌悪いの?」
諒はバツの悪そうな顔をした。
ここはとことん、追い詰めなければ、諒に負ける。
「ねー、なんでよ?教えなさいよー
さっき、わたし、お化け屋敷苦手っていうの恥ずかしかったんだからね!
恥ずかしいのかなんだか、わからないけど、わたしの秘密を知った以上教えてもらうから!!」


強引すぎたかな。
でも、やっぱさ、何でもないのに機嫌悪いはずはないでしょ。
わたしが悪かったなら、直したいし。


「分かった、分かった…」
「なになに?」
「その前にトイレ行ってくる。」
いつの間にか、立っていて、トイレに行ってしまった。


「あの…」
お店の店員さんだ。
「はい?」
「これ、お店からのサービスです!
彼氏さんと食べてください!」
「ありがとうございます!!
彼氏じゃありませんけど、友達なんで!」
そう言うと、店員さんは
「じゃあ、…」
となにか、言いかけた。


あっ!諒が帰ってきた!!
「諒!店員さんがサービスだって!」
すると、さっきまでの機嫌の悪さに拍車がかかったように、ぶすっとして、
「どうも!」
と、店員さんを睨んでいる。


ちょっと、何してるのよ!
仕方が無い、ここは何もなかった大作戦だ!
「じゃあ、食べよう!」


ぶすっとしていたけど、おいしかったようで、諒は元の諒にもどっていた。
いつのまにか、店員さん消えてるし。
ビビったのかな?
うけるわ!



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