ケータイ小説『ハルシオンのいらない日常』 著:ヨウ

ミチにバイトの送迎を冷たく断ら れてし まった帰り道。

雨が降っていて、自転車も使えそうにな い 。傘をさしながら自転車をこぐのが苦 手な 私は、歩いて自宅を目指すことにし た。

夜道で不審者に出くわすかもしれないと い う不安や恐さをまぎらわすべく、私は ケー タイ小説を読みながら帰宅すること にした 。

最近、ひそかにハマっている物語があ る。


ケータイ小説。高校の頃に流行っていた け ど、大学になってからは、あまりその 存在 を聞かなくなった。

流行りにウトい私は、ケータイ小説が流 行 っていた当時、『へえ、そういうのが ある んだ』と、軽く気に止める程度だっ た。

そんな私がケータイ小説を読み始めたの は 、偶然のこと。

最初はまったく、小説を読む気などな かっ た。
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