恋愛学園



青は私を持ち上げたまま佐藤くんたちの方に行く。



「ねぇ、俺のパートナーこんなに怪我しちゃったんだけど、どうしてくれるのかな?」



「……っ……」


「「「……も、杜川……」」」



待って、青がすごく怖いんだけど……。
何が怖いって?そんなのいつもより声がすごく低いからだよ。



他の男子の顔も青ざめていた。



「……城崎さん、大丈夫?憂守ってくれてありがとうね」


そういう佐藤くんの後ろにはちゃんと憂がいて、安心した。



「……柊花を守ってくれたらしいな!サンキューな」



そう言って豹はわたしの頭をポンポンと撫でた。



――ピーっ!


「えー、長谷川 豹。長谷川 豹。その子は君のパートナーじゃないのに触れたので城崎と原田から痛い一発をもらってくださいね」




と、どこで見ていたのかわからない先生が高らかに笛を鳴らしてそう告げる。



「うっそやろ~っ!」



「ほら、芹那ちゃん思いっきりやっちゃいな?」



私を豹の前に下ろして、後ろで痛くないように支えてくれる青。




「……しゃあないなぁ、ほら早くしろやっ!」




でかい豹は、少しかかんで私に左頬を向けてきた。
うーん、まぁ、豹だしいっか。



――バチーン。
「ってぇ……」




ビンタをすると同時に豹の痛そうな声が聞こえてきた。
そして、間髪入れずに私のあとに柊花が右頬を物凄い音を響かせてビンタをした。




――ばちーんっ!!




うわ、痛そっ……。

それでもなぜか豹は嬉しそうだった。




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