恋愛学園
「……芹那ちゃん、俺だよ?俺。ビンタはされたくないかな」
今は、オレオレ詐欺なんかに捕まってる場合じゃ……ん?この声……。
腕を止めて目を開けて上を見るとそこには青の顔があった。
「……あ、青?」
「うん、俺は青だけど?」
「なんで、此処に?」
「ん?柊花が息切らして芹那ちゃんが危ないって走ってきたから」
でも、柊花はさっき走って逃げたよね……?もしかして、あの方向ってこの三人がいたんだ!だから、迷いもなく柊花はあっちに走って行ったんだけど。
男子がいたほうを見ると黒い笑みを浮かべている佐藤くんと見るからに怒っていて険しい顔をしている豹が仁王立ちで立っていた。
「……さ、佐藤……許してくれっ!」
「許しません」
「でも、実際憂ちゃんには何も……」
「許しません」
「す、すみませんでした……」
「は、長谷川……怖いっす」
「てめぇら、俺の柊花に何したかわかってんだろうな!殴らせろや、ごラッ!」
茶番劇みたいなやり取りをしていて特に佐藤くんが怖かった。
「……芹那ちゃん、傷だらけ……。痛かったでしょ。大丈夫?」
心配そうに綺麗な顔を歪める青は私の赤くなった場所や擦り切れてる場所を撫でるように触ってくる。
足のことは気付いてないみたい。
「……大丈夫。早く行こ」
「……嘘つく悪い子にはお仕置きだね?」
「……えっ、きゃっ!」
いきなり、青の手が私の方に来て私をお姫様抱っこで持ち上げてくる。