恋愛学園
そう言われると同時に腕を掴まれたらしく青が嫌々後ろを振り返る。
「……何、会長。暇じゃないんだけど」
「あぁ、杜川くんには用事ないんだけどね、芹那さんに合って」
「無理」
「いやいや、杜川くんじゃなくて……」
「却下」
私のことなのに、なんで青が返事してるだろう?
しかも、二人とも顔が怖い。
青は私を隠すように先輩の方に顔だけを向けて言い合いを繰り広げていた。
「……会長、早く帰ってよ」
「杜川くんが芹那さんと話させてくれたら帰りますよ?」
「無理だから」
「じゃあ、帰れないですね」
いや、もう帰れよ。
私は、早くここから降りたいよ。
「……琉宇先輩、用事ってなんですか?」
青の肩越しに琉宇先輩を見る。
「……これを渡したくて」
「……スマホ?」
"これ"と言って先輩が出したものはスマートフォンだった。
青の肩越しに先輩の方に手を伸ばしてそれを受け取る。
うん、青が先輩の方向いてくれたら楽なんだけどな……。
「蘭舞学園専用の携帯です。外部と連絡は取れないですけど。私の入れておいたのでいつでも連絡してくださいね?」
「……あっ、はい……?」
「すぐ消すから連絡なんかしなくていいよ」
「言うと思ってましたよ。まぁ、私の携帯に入ってるので」
「消せ」
すぐに青VS腹黒王子の言い合いが始まっていた。
どんだけ、仲悪いのこの二人……。