恋愛学園



そんなルールあるって知ってたら折らないで耐えた……はず。
そしたら、青を遠ざけられたってことじゃん。
青が折ってくれるのかはわかんないけど……。




「あら?学園案内に書いてあるけど??」



そんな、書いてあったでしょ。当たり前みたいな顔で言われても……私は、母親から何も見せられてないんですけど。
あの……クソババア……。
だから、何も見せなかったんだ。



「芹那ちゃんの負けだね」



後ろから聞こえてくる青の楽しそうな声……。
絶対嫌……なんだけど……。




「……先生、あのちょっと体調が優れなくて……保健室に……」




もう、仮病使うしかないでしょ。
これなら、拷問みたいな罰ゲームから逃げられる……。




「あれ、具合悪いの??なら、保健室に連れて行こうか??俺は、それでもいいよ?」




「……あ、あれ……治ったみたいです、先生……」





青が一緒とか死んでも嫌。
絶対に危険だし。
てか、耳元で言うなバカ青。



耳をおさえて青を睨むと私をチラッと見たあとすぐに席の方へと歩いていく。
クソ……。



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