大きな子犬と飼い主わたし
そこには、男子らしきちょっぴり汚い字で、
【水沢先輩へ
今日の放課後、教室に残っていてもらえますか?
お願いします!
神楽奏太】
…
と書いてあった。
「か、らく?…ん?」
「かぐら、だよ」
ケラケラ笑うアキ。
かぐらって読むんだ。
「…って、放課後なんで待たなきゃいけないの…」
今日は、ユキコとスタバの予定があるのに…。
「ね…麗。
あんた気付いてないだろうから言っとくけど、
それ、多分告白だよ?」