一度きりの誓いを
ポカーンとしてる私の頭上からまた声は降ってくる。
「おい」
「は、はい!」
反射的に肩を震わせ返事をしてしまう。
っていうか、何て冷たい声…感情がこもっていない。
そのことが更に私を不安にされる。
「あんた」
「………」
「こっち向けよ」
「ぅ…あ、はい!」
言われて私は俯いていた顔を上げるが、声の主と思しき人物は見当たらない。
(あれ…?)
不思議そうに首を傾げると後頭部をこつんとつつかれる。
「った…!」
「どこ見てる、こっちだ」
声は頭上から、というより後ろからだった。
振り向くとそこには無愛想な男性が私のことを見下ろしていた。