キミを守りたい。
じっと見ていた俺に、彼女は
「…何見てるんですか?」
と笑った。
無邪気に笑う彼女には、やはり似合わないと思った。

「あ…すいません。
ピアス、たくさん開いてるんですね。」


そんなに見ていたのか、少し気まずい感じがして目を逸らす。
するとまた、手の甲に絆創膏が貼ってるあるのが目に付く。

(最初に見たのはもう開店した少しあとの1ヶ月前だったよな…?)

不自然なピアス、不自然な絆創膏。
他人に興味を持たず、興味を持たない性格のせいでいつまでも彼女ができない俺も、少しずつ彼女が気になっていった。
< 12 / 12 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop