嘘つき、でも騙されてあげる

道引かれて

監督は電話をして車を呼んだ。



暫くして車が来た。



運転をしていたのは卓斗だった。



卓斗は18才になり免許をとったばかり。



監督が大丈夫か?と心配をしてる。



玄関にママが来て、私の泣き顔見て心配している。



でも今の私は何も言いたくなくて、



手をバイバイとふった。



ママの目から涙が溢れた。


たけど私はそれを無視して卓斗の車に乗った。



監督が助手席で私は後ろに座った。



今は卓斗の顔も見れない。


私たち三人はずっと無言。


たけど監督は卓斗にすべて話してあるようだった。



泣いている私を見ても卓斗は何も言わない。



そして私たちが着いたのは墓地。



優里さんが眠るお墓がある所に来ていた。





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