嘘つき、でも騙されてあげる
初日は出演者スタッフで挨拶をかわした。



スタッフの多さに驚く、私は用意された制服を着てメイクされた。



緊張し過ぎて声が震える。


卓斗が横に来てずっと手を繋いでくれた。



『俺も最初緊張しまくってた。みんな同じだから、夢花無理しなくていい。



普段の夢花のままでいいからさ。』



そうだね。



卓斗とは一緒に高校へは通えなかった。



だからこれは映画でなくて、卓斗との高校生活を楽しめばいいんだ。



そう思ったらかなり気持ちが楽になった。





< 203 / 361 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop