嘘つき、でも騙されてあげる
「私ね卓斗なら騙されてもいいってずっと思ってた。」


笑う卓斗。



『だからだな。俺と綾女の事が週刊誌に出た時、



兄貴から電話がきて、夢花からの伝言頼まれたって言うから、



なんだと思ったよ。



そしたら夢花が騙されてあげると言ってた。



意味わかんねぇ。って思ったけど、



後で俺夢花騙されてくれてありがとうな。』



そう思った。



夢花はいつもそうやって俺の噂に騙されていてくれた。



真実は違うのだと思ってくれてたんだろう。




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