嘘つき、でも騙されてあげる
「違うよ。そう思わないと自分が壊れて行きそうで怖かった。



自分の事ばかり考えていた。


だからあの時も卓斗事信じてると思う気持ちが、



そうでない気持ちに負けてしまった。



逃げて済む問題じゃないのにね。



私明日東京へ戻ったら、秀輝さんに会いに行って来る。



自分の気持ちを話して、プロポーズを断ってくる。」


卓斗がギュって抱き締める。



もう離さないで。



『野中さんの所には明日二人で行こう。


心配で一人では行かせられない。


いいね夢花。』



卓斗も不安なんだね。



私を抱き締める手が震えていた。




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