Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
「アンジェ、校長室に行かれるのでしたら…私も一緒に参ります。」



梨香の声に振り向くと、クラスのみんなが席を立った。



「オレも行くよ。

今更、他の先生が担任ですって言われて『はい、そうですか』って言えるか。」



「私も!『坂下HR』のまま、卒業したいもん。」



クラス全員で、校長室に向かった。



校長室にいきなり入ってきた私たちを見て、校長は何事か!?と最初は思っていたようだ。



私たちの要求を聞くと、校長は腕組みをして考え込んだ。



その時、校長室に教師が1人入ってきた。



坂下か蒼が止めに来たのかと思いきや、入ってきたのは教頭だった。



「無理矢理追い出そうったって、そうはいかないわよ!」



教頭は私の言葉を無視して、校長の前に立った。



「坂下を、担任に据えたままにしてやってください。

蒼くんなら、担任代行を務めるだけの能力はあると思います。

私もサポートしますので、どうかお願いします。」



そう言って、頭を下げた。



教頭…意外といい奴じゃん。



「教頭先生、坂下・蒼の両先生をここへ呼んでください。

それと、坂下HRの生徒は速やかに教室へ戻りなさい。」



校長の言葉に対し、クラス委員が言った。



「要求が通るまで、動きません。」



「今回の件は、坂下先生からお話があって行ったものです。

再度話し合う必要がありますので、生徒の皆さんには退出願います。」



坂下からの話って…、坂下が担任を辞めたいって言ったってこと?






 
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