Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
HR後、廊下を歩く坂下を追いかけた。



「先生、少し話しても良い?」



坂下が頷いたので、2人で屋上前の扉のとこへ行く。



ホントに人が来ないここは、邪魔が入らずに話ができる。



坂下は、階段を背にした。



1歩後ずさりすれば、真っ逆さまに落ちる。



また、迫られると思ったのかな?



「先生、入院って…どのくらいかかるの?」



「長くて、3ヶ月と聞いています。」



3ヶ月っていったら、退院するのは2月。



その後、自宅療養することも考えたら…。



「卒業式、出られないかもしれないんだよね?」



「卒業式は、這ってでも行くつもりでいます。」



「ホントに這って来なきゃ行けない状態だったら、無理しないでよ?」



思ってたよりも、長い入院…。



よほど、具合が悪いのかな?



坂下は大事な時期に居なくなるのを懸念して、自分から担任を降りようと考えたんだね…。



「お見舞い、私も行って良い?」



「構いませんよ。」



「私、進路決まってるから、毎日でも行くわよ。」



坂下は苦笑しながら、手帳に何か書き込むと、そのページを破って私に手渡した。



「明後日から、ここにいます。」



坂下が渡してくれたメモを見ると、この辺では結構大きな病院だった。









 

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