Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
逢引
駅に着くと、江ノ島はまだ先なんだな…と感じた。



坂下の体調が心配…。



「先生、歩ける?」



「大丈夫です。」



坂下と並んでしばらく歩き、鳥居をくぐって少ししたところにエスカー乗り場というのがあった。



これに乗って行ったら、楽だろうな…。



「エスカー、乗ってもいい?」



「そうですね、さすがに少し疲れました。」



「具合…悪かったら言ってよ?」



「心配しないでください、休みたくなったらそう言います。」



坂下は、私の頭を撫でながら言った。



展望台付きのチケットを買って、エスカーに乗る。



坂下はまず私を乗せてから、すぐ後ろに自分が乗った。



坂下と並びたかったから、移ろうとしたら止められた。



「このまま動かないでください、スカートの中が見えてしまいます。」



そういえば、ここに来るまでの間、上り階段では坂下が常に私の後ろにくっついていたっけ…。



私は後ろにいる坂下の方を向くと、耳元で囁いた。



「ねぇ先生、見たい?

今、2人きりだし…イイわよ。」



スカートを摘み上げ、坂下の反応を窺った。



「みっ…見ません!

前にもそう思いましたが、どこでそのようなことを覚えてきたのですか?」



「仕事場。」



私がそう言うと、坂下は髪をかきあげてため息をついた。



あ…坂下ってば、顔真っ赤だ。











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