Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
指輪
坂下は、すぐにでも病院に戻るだろうと思っていたら…。



「少し街中を歩いてから、戻るつもりでいます。

嫌でなければ、一緒に出かけませんか?」



これって…、2日連続デートなんて嬉しいっ!!



「もちろんだよ!

一緒にいたいもん!!」



私は即OKしたものの、困ったことが1つ…。



着て行く服、どうしよう?



並んで歩くのに、坂下に恥ずかしい思いなんてさせられない。



服を手にしながら悩んでいると、坂下の腕が伸びた。



「このワンピース…着ていただけませんか?」



坂下が手にしたのは、クリスマスに蒼が持ってきた服。



元はといえば、坂下が選んでくれたものだ。



ホントは、昨日のデートに着たいって思ってた。



だけど…。



「この服に合う靴、ヒールが高いの…。」



「昨日のように歩き回るわけではないので、構わないでしょう?」



そういう問題じゃ、なくて…。



かといって、これ以上坂下を待たせるわけにもいかないので袖を通した。



玄関で靴を履いたら、坂下より身長が高いという事態は、ギリギリ免れたようだ。



「目線の高さ、一緒ですね。」



「並んで歩くの…イヤ?」



そう聞いた途端、坂下は私の唇にキスをした。



「いいえ。

私としては、キスがしやすくて良いですよ。」



「キ…キス魔っ!」



私は坂下に悪態をついて、玄関のドアを開けようとした。



でも、坂下はその手を制する。



「外に出ると、できなくなってしまいますから…。」



そう言って、私の唇にキスを落とした。










 

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