Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
恋慕
家まで送ってもらうため、職員用の駐車場に向かう。



坂下は、黒のスポーツカーをもっとゴツくした感じの…街中で人目を引きそうな車のドアを開けた。



誰の車?ってみんなウワサしてたけど、坂下のだったんだ…。



2シートの車に乗り込むと、坂下はメガネをサングラスに替えていた。



いつものダサメガネも、フレーム変えたらカッコ良くなるのに…。



私は坂下の髪に手を伸ばし、前髪をおろした。



40代とは思えないほどカッコイイし、まるで別人みたい。



「坂下、この方が良いよ。」



私がそう言うと



「アンジェも、髪を逆立てるよりもおろしていた方が可愛いでしょうね。

そこの水道で、整髪料落としましょうか?」



坂下が、近くの水道を指差した。



「落とさなきゃ…ダメ?」



「強要はしません。」



坂下はそう言うと、櫛で前髪をいつも通りに整えた。



「えーっ、さっきの方がカッコイイのに…。」



「私には、強要するのですか?」



「じゃあ…洗い流してきたら、坂下も前髪おろしてくれる?」



「良いですよ。」



その言葉を聞いて、私は水道まで走っていった。













 
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