Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
玉砕
今日の食事は、各自で取ることになっている。



昼は混みあっていて、ハンバーガーを買うだけなのに待たされた。



日が暮れた頃、坂下が言った。



「中は混みあいますから、外で食事をしましょうか?」



集合時間まで、テーマパークから出るのは禁止のはず…。



「私が一緒なのですから、大丈夫でしょう。」



坂下がそう言うので、2人で再入場できるスタンプを押してもらって外に出た。



出た途端、坂下は



「多分…ですけどね。」



そう言うと、いたずらっぽく笑った。



「ちょっと先生、私を売らないでよ?

共犯なんだから…。」



坂下は、そんなことする奴じゃないけどね。



レストランに入ってすぐ、海が見える4人掛けの席に案内されようとした時だった。



「申し訳ありませんが、カウンター席にしていただけませんか?」



えーっ、海が見えた方がロマンチックなのに…。



そう思ったら、3人グループが入ってきた。



今空いてる席は、案内されようとした席とカウンター並びの2席だけだった。



ウエイターもそれに気づいたのか、坂下にお礼を言ってた。



「さすが先生、周りへの気配り素敵です!」



私は、席に着くなりそう言った。



もう、ホントに今の行動が素敵だったから…。



惚れ直しちゃったよ!



「アンジェ、少し声を抑えて下さい。」



坂下は小声でそう言うと、人差し指を立て自分の唇にあてた。



ヤダ…私、そんなに大きな声出してた?










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