Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
「気付かれるといけませんので…、先程のは正面衝突を防いだだけです。」



坂下は通されようとした席の方を指差した。



梨香と蒼がいた。



うわ、見事にニアミスしてる!



「あの2人に気付かれる前に賭けましょうか。」



私は難波でお笑い、坂下は水族館に賭けた。



「ところで、何を賭けるんですか?」



「最終日の京都観光で、勝った方のプランに強制連行というのはどうでしょうか?」



「分かりました。」



私にしてみたら、勝っても負けても坂下と一緒に過ごせることに変わりはない。



食事を終えた私に、坂下が言った。



「食後のコーヒーは、パーク内で宜しいですか?

まだ気付かれていないようなので、早く出ようと思います。」



梨香の邪魔をする気はないし、坂下と2人きりでいたいから、私は言うとおりにした。



外に出ると、坂下が最終日のプランを喋りだした。



「私が勝ったら、アンジェには舞妓さんの格好でもしていただきましょうか。」



赤茶色の髪に灰色がかった目で着物を着るなんて…罰ゲームか!?



「アンジェのプランも、聞かせて頂けますか?」



「何でも…いいの?」



「結構ですよ。」



「じゃあ、地主神社へ一緒に行ってくれますか?」










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