逆境の桜

。*左之助side*。








「あんの糞餓鬼が!飛行機ごと消えやがった!」





その時、俺の無線が反応した。





《佐之》




それは紛れもなく八重の声だった。





「お八重!良かった....今どこにいるんだ!」





《今はね....飛行機........かな。もうすぐ墜落しちゃうの。左之、槍を教えてくれてありがとね。........楽しかった。そ........れと.....私ね......新選組にいられて....すっごく楽しかった....。あり........が....とぅ....。》





「墜........落。....ふざけんな........お八重!今すぐ帰って来いよ!核爆弾なんか落さなくていいから!なぁ....お八重........帰ってきてくれ....。」


 
《ご....めんね。........左之助........今まで........ありが....とう。》

       



「...こなくそっ........桜....桜........」


 


《....さよな....ら........》






「さ....よ....なら........」





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