逆境の桜
ビクッ。
恐る恐る後ろを振り向けば長身でモジャモジャ頭の彼がいた。
「あ、あははー!どうも坂本さん!」
桜は冷や汗をダラダラと流していた。
「どーも松村殿。本日はどういった経緯で小松帯刀へ来なかったがかえ?」
坂本さんはニッコリと笑顔で言ったが、目が全く笑っていない。
怖いですよ。
「き、今日は、そのっ晋作との密会がありましてっ!」
「ほぉー?高杉と甘味処で密会かえ?」
「はっ、はい…」
「ほんじゃ高杉。今日はどういった目的で密会をしてるんじゃ?」
「そそそそれは密会ですから他言はできないでしっ!」
しまった!噛んじゃった!
「松村殿?わしは高杉に聞いとるんや。黙っときい」
ひぃぃぃい!
「ほんで高杉?今日はどういてこんなところにいるがかえ?」
「桜に甘味を食べに誘われた。」
「晋作ーーー!」
坂本さんは晋作の言葉を聞くと私を見てニンマリと笑った。
「感謝するき高杉!」
さて桜どうする?逃げる?おとなしく説教を受ける?そこはもちろん........