逆境の桜







そして更に一週間後....



「お願いだよ土方〜!」



「お前もいい加減諦めろっ!」




「嫌ですよ。何でクソボケ土方に怒られたくらいで私が諦めなければいけないのですか。土方こそ、そろそろ諦めたらどうですか?」



そして、いつものように放り出される。




私はここに来て変わった。




(土方に)毒を吐くようになった事。





毒を吐く時は敬語になること。



「よっ!桜ぁ!」



「やあ松村君。」




「あ!烝に源さん!」


    
そして放り出された後に烝と源さんとお話するようになったこと。




「烝も源さんも聞いてよ!土方ってば酷いんだから!」 
     


「どーせいつもの事やろ?桜が喚いて副長に追い出される。そやろ?」

     

「んー。ちょっと違うな。私、喚いてるんじゃなくて騒いでるの!」




「同じやっ!」




「あぁ。そういえば松村君、歳君が呼んでいたよ。」



「え、源さんそれもう少し早く言おうよ!」



スパンッ



「土方呼んだ?....って近藤さん!」



「やあ。松村君!」



「どうしたんですか?私を呼び出すなんて珍しいじゃないですか。」



「あぁ。それがだな、新選組のみんなも君のことを大分信用している。だから我々は君達長州と手を組むことにするよ!」




「っっっっっ!誠ですか!ありがとうございます!」



「松村君、頑張るんだぞ!」




「はい!では、私は荷造りをして来ますね!」




「あぁ、松村その事なんだが君はこれから何をするつもりだ?」



「?しばらく京にいるつもりですが....」




「ならここに住むと良い!」
    


「っっっっっ!それは流石に新選組の迷惑になります!」



「松村君、我々は君がこに残ってくれると嬉しい。」
 

 
「残っていて良いんですか?邪魔じゃないんですか?」



 
「ハァ....。桜、近藤さんはお前に残って欲しいと言ったんだ。何故邪魔だとか考えるんだ?」



「っ。ありがとうございます!松村桜、ここに残らせて頂きます!」




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