逆境の桜
私は坂本さんからもらったピストルとにらめっこをしていた。
(これで本当に人を殺められるのかしら。)
今までずっと剣を振るって来た桜は、こんな小さなピストルで人を殺められるのか心配になっていた。
スパンッ
「どわっ!」
土方が襖を開けると私は慌ててピストルを懐に隠した。
もちろん新選組の鬼副長が気付かないわけもなく、桜は質問攻めにあったがなんとか誤魔化した。
「じゃ、私は明日に備えてもう寝るね!おやすみ!」
「おう」