空を見上げて。
寝グセのついた髪。
私より少しだけ温かい体温。
私より大きい優しい手。
私の名前を呼ぶ他の男の子よりも少しだけ高い声。
私を助けてくれる笑顔。
家が遠いのに朝早く、夜遅くまで側に居てくれるその優しさ。
素直になれない私のことをずっと見てくれる瞳。
小さな事ですぐに怒った私を優しく包む心。
元気がないと黙って貸してくれた肩。
どんな時も走って駆けつけてくれる温かさ。
寝れない私とメールや電話を毎日してくれた想い。
どこに居てもすぐに見つけられる背中。
大くんの全てが好きだった。
『好きだった』じゃない。
今も大くんの全てが大好き。
大くんの好きなところはたくさんある。
嫌いなところなんてどこにもないんだ。
だって、大くんは私に『幸せ』と『笑顔』をくれた人だから。
『嫌い』なんてあり得なかった。
『好き』しかなかった。