ヒカリ
『心』

「杏」

「ヒカリ‥」


あの日以来私とヒカリは一緒にいるようになった。


私への嫌がらせは激しさをますばかりで‥
辛い毎日を送っていた。

一つ変わったのは‥
私のせいでヒカリまで嫌がらせにあってしまっている。

ヒカリは「痛くも痒くもない。」なんて言ってるけどヒカリの笑顔が私には辛い‥


ある日私はヒカリに言った。


「ねぇ‥ヒカリ‥私と離れていいよ‥」

「‥何言ってんの?」

「‥私と一緒にいるから嫌がらせされてるんだよ‥?」

「だから‥アタシは気にしてないって‥」


ヒカリは小さく笑った。


「ホラ‥」

「えっ‥?」

「ヒカリの笑顔が私には辛いんだよ‥」

「‥‥‥」

「だから‥」

「だから‥何よ。杏‥アンタ一人で耐えられる?無理でしょう?私はアンタがいなかったら逃げてたかもしれない。今更離れるなんて言うな」

「‥‥‥」


私は言葉が出なかった‥
ヒカリの強い思いに揺るぎないヒカリの瞳に‥



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