先生教えて…
「涼しいー」


今日は部活ない日


久しぶりの休みに何をしていいのかわからなくて


気付いたらあの廊下に来ていた


窓を開けたら涼しい風が吹いた


そして水澤先生を待ってるんだ


来ないかもしれないけど


それでも会いたくて


こんなに人に会いたいって思うのは初めてだな


「あっ、いた!」


来た 声だけでわかる


「水澤先生 また来たの?」


私は素っ気ない態度をとる


「僕じゃ嫌ですか?」


「先生しか来ないじゃん」


「確かにそうですね」


先生は笑いながら言った


「あっ、何か面白い話して!」


「面白い話? うーん… じゃあ僕の恋ばなは?」


「聞きたい!」


先生の恋ばなとかかなりレアかも


「ちょっと悲しいですよ いいですか?」


「悲しいのか… まぁいいや」


先生のこともっと知りたいとは言えない


「じゃあ…」


先生は話始めた
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