【完】時を超えて、君に会いに行く。
「はっ!? 沙奈、バイト始めんのかよ?」
「うん!やっぱちょっとでも、自立したいし!」
「まじかよ〜。彼方だけでなく、沙奈までも……」
沙奈と航が会話してる中、私は前のことを思い出していた。
待って……。
確か夢の中でも、沙奈は月曜日に急にバイトを始めることを告げた気がする。
……同じだ。
夢の中と、同じ……。
「だから未歩、ごめんね。私も美術室にあんまり行けなくなるかも!」
「……え? あっ、そっか。わかった」
「でも今日は大丈夫だからね」
同じ……だけ?
わからない。
頭が混乱する。
けど、もしかすると……やっぱり私は、未来から過去へと戻ってきたの?
そんな考えが頭をよぎった。