隣に座っていいですか?これはまた小さな別のお話
「こんにちは」
イケメン先生
お疲れなのにニッコリ笑顔が素敵です。
「いらっしゃいませ。夫もおりますのでどうぞ」
スリッパを用意すると
先生は私の顔を見て一瞬だけ凝視。
え?なんだろ
歯にゴマでもついてる?
いやさっき歯ブラシしたから問題ない
まぁいいか。
先生は中に入ると
「コーヒーのいい香りがしますね」って言ってくれた。
コーヒーで正解。
紀之さんがコーヒーを運び
話がしやすいようにダイニングテーブルに座ってもらって
その向いに私達が座る。
一輪挿しの花が邪魔だったかな。
あぁ
面接のようで緊張する。
「郁美さん」
彼がこっそり私の手をテーブルの下で握ってくれた。
そうだね。落ち着こう。
「参観日の節はお世話になりました。田辺 桜さんの担任の工藤俊樹です」
改めて挨拶されて
私も頭を下げる。
落ちつこう。落ち着こう。
「田辺 桜さんはですね……」
「元気で頑張ってますか?
家ではとってもいい子です。外遊びも好きでお絵かきも好きです。お手伝いもします。ペットの面倒もよくみます。たまに朝がグズグズするけど学校は大好きみたいです。いじめとかありますか?うちは習い事とかやってないし……」
「郁美さん!」
今度は鋭く名前を呼ばれてる。
しまった
突っ走った!
田辺郁美 失速中。