隣に座っていいですか?これはまた小さな別のお話


彼が帰って来て

様子のおかしい私を気にして、色々問いただすけど、私は何も言わず、ただ普通にやりすごす。

心の中は
色んな混乱が止まらない。

桜ちゃんがかわいそう
桜ちゃんは気を使っている。

胸が苦しい。

夕食もお風呂も終わり
桜ちゃんは歯みがきも終わって、もう寝るだけ。

寝る前に彼に絵本を読んでもらい、私はその近くに座って2人を見つめる。

「きょうね、あんなちゃんがきたんだよ」
桜ちゃんは、テレビのCMに映っているミッキーを見て、思い出したように彼に言う。

「え?」
不快な顔をしてから、納得したようにうなずく。

これで
私の様子がおかしい理由がわかったらしい。

後から色々聞かれそう。

うつむいてると

「さくらとあんなちゃんと、さくらのおとうさんでディズニーランドへいこうって、さそってくれた」
桜ちゃんが彼に言い、彼は私の顔をジッと見て

「へぇ、それで?」って桜ちゃんに言うと。

「いくちゃんママがおるすばんっていったから、さくらも、おるすばんするからいかないっていった」
笑顔で言うと
紀之さんはとても優しい顔で桜ちゃんの頭を撫でる。

「そうだね。いくちゃんママも一緒がいいよね。今度三人で行こうね」

「やったぁ」
とても嬉しそうに、桜ちゃんは私を見上げてくれた。

どうしてこんなに
切ない気持ちになるんだろう。
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