先生は年下の×××!
わたしと先生
花田りほか。高校2年生。
顔は上の中くらい。
うそ、言い過ぎたかも。
中の上くらい、かな。



お勉強は……
お勉強は…………
言いたくない、かも。



「りほか〜。またあなたテストでひどい点取って!」



そういってお母さんはかしゃかしゃと卵をかきまぜてる。



ーーーかしゃかしゃかしゃ


ーーーくしゃくしゃくしゃ



あたしはお母さんにばれないように、テスト用紙をくしゃくしゃにした。



「懲りないわね、りほか……。そういえば蜂谷のおばさん覚えてる?」



「覚えてるよ、琥太郎くんのお母さん」




蜂谷琥太郎くん。
小さい頃によく遊んであげてた。
二つ年下の可愛い男の子。
おままごとごっことか、やってたなぁ。
わたしがお姉さんで、琥太郎くんがペットのワンちゃんで。
ホントに子犬みたいな、くるくるふわふわの髪の毛だったなぁ。



「そう、その琥太郎くんがね。りほかの家庭教師をしてくれるんだって」



「へ??!!!」


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