シークレットプリンセス〜川崎隆弘編〜
「パスワードなんて知らなかったのに!」
「人を信用しすぎちゃダメだよ?」
「それは…!」
その時
隆弘さんのスマホが鳴る。
「あっ。
こんな時間か。
仕事行かなくちゃ。
今は
オークション始まってて誰もいないし…。
ゆめ。
仕事ついてこいよ。」
「いいんですか?!」
私は
少し興奮気味に言う。
だって。
「ミーハーだな。
芸能人と会えるとでも?」
ズバリと言われて
少し恥ずかしくなる。
「う…。」
「恥ずかしがるゆめもいいね。
行こうか。」