悪魔なキミと愛契約~守るべきもの~
「何でもあるんだろうけど、ほら、その、女の子には色々準備があるの」
……何がある、かな?
女の子だっていっても、特別何を準備したらいいのかわからないけど、とりあえず言ってみて、曖昧に微笑んだ。
「解せぬ」
ルカはため息交じりに言って、ベッドの自分の隣をポンポンと真顔で叩いた。
「な、なに?」
あたしが聞くと、今度は顎で隣を指す。
「ここへ来い」
「……え。なんで?」
「命令だ。つべこべ言わず早く来い」
ルカが眉をピクリと動かし、『早く』と急かす。
あたしは変な緊張に襲われ、首筋をポリポリかきながらぎこちない動きでルカの隣に腰掛ける。
横目で隣のルカを盗み見、また、逸らす。
急にウチに来たと思ったら、今度は隣に座らせるなんて。
しかも、命令とか……。
我がまま王子に振り回されていい迷惑だ。
心臓がもたない。