悪魔なキミと愛契約~守るべきもの~


「はい。少し固く難しい言葉でかいてありますが、簡単に説明させて頂きます」


そう言って、シキはふたりに契約書をよく見るように指示した。


「まず、ここでの生活は決して口外しないこと。ルカ様、サラ様、そしてここで働く私共全ての者に、危害を与えない」


シキの言葉のあと、ふたりは深く頷いて真剣に契約を見ている。


「そして、むやみやたらにここに出入りしないこと。ここは許された者だけが唯一屋敷に来ることが出来るのです。今回、何故お二人がここまでたどり着けたのか私は不思議でなりません」


やっぱり、結界が緩まったとか?


でも、簡単にそうなるはずがない。


だって、今までに一度もないんだから……。


「こちらに用事のある時には、サラ様やルカ様にお話し下さい。御用の際は私がお迎えに上がりますので」


シキは二人に向かって優しい笑みを向けた。


「そして、ここからが最も重要なことになります」


急に神妙な面持ちになったシキは、咳払いをしてしっかり声を出した。


「これらのことを守れなかった場合には」


場合には……?




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