溶ける温度 - Rebirth -


*

あれから、美弥との電話は意外にも重い沈黙にはならず。
『…まぁ何か困ったらまた連絡頂戴ね』と言う美弥の挨拶で幕を下ろした。

そして一日もんもんと眠れない夜を過ごしきった私は。
現勤務先であるアヴァンシィの社員専用の裏門の前で、ドアノブに手をかけられないでいた。

一晩悩んで出した私の結論は“普段通りにする”ことだった。

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