溶ける温度 - Rebirth -

突然の出来事に目が点どころか絶句してしまった私を余所目に、
そんな彼女を呼んだ大志さんはくすくすと笑っていた。


「美麗(みれい)。こら、飛ばしすぎだ。落ち着けって」

「だって!だって!だって!真様と会うのは2年ぶりなのよ!!ここ最近は真様に会える瞬間を夢見て日々を過ごしてきたのよ!!ほら、ねぇ、こちらにきてくださいな、真様!!!」

「……相変わらずうるっせぇ」

「え!?!?真様、なんですって!?!?」

「まぁまぁ。まずは座りなよ」


彼女はカウンターから大志さんによって引きはがされた。
私は全く事態を把握していないものの、興奮冷めやらない様子の彼女を奥のテーブルに誘導すると。


「こんな真様と遠い席はいやぁーーー!」


と叫び、大志さんの腕を振りほどいたことにより、あっさりとカウンター席へ移動となった。

というか、このお人形様、一体何者?

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