隣の悪魔はご機嫌ナナメ



「可愛いのは、僕じゃなくて逢沢先輩ですよ」



「え、」



「だって僕の本性に気づかないんだから」



ガンッと音がして、あたしの後ろにある壁に
黒田くんの拳があたった。



「……な、に、黒田くん……」



「こんなことするの、僕っぽくないですか?」



クイッと顎を指で持ち上げられて黒田くんと目があう。



ーーーー笑ってる。



なんで、どうして笑ってるの?


……というか、何この状況ーー。



こわい。黒田くんがこわいよ。



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