隣の悪魔はご機嫌ナナメ
ゆっくりと近づく黒田くんの顔。
息がかかるーーー。
「黒田くん、やめて……」
「ーーー許さない」
「え、」
「この1年間、ずっと逢沢先輩を見てきたのに」
ーーーーえ?
黒田くんの言葉にあたしは目を見開いた。
ずっと見てきた?それってどういう意味?
まさか、黒田くんがあたしを……。
「彼氏ができたってどういうことですか!どうして僕じゃないんですか!こんなに思っているのに!」
あたしの予想は、的中してしまった。