隣の悪魔はご機嫌ナナメ
あたしの言葉に、青久が優しく微笑んだ。
一緒に過ごした日々からずっと
離れ離れになってまた隣にいる今だって
あたしがピンチのときはいつも助けてくれるね。
「はるじゃなきゃ助けねえよ」
青久の言葉は、悔しいけどいつでも
あたしの胸をキュンとさせる。
あたしだから、青久は来てくれたんだ。
大切にされてるんだ、あたし。
夕焼けに染まる空の下で、2つのぺんぎんが寄り添うように揺れていた。