明日の君は笑う


『水も滴るいい男』をそのまま人間にしましたって感じ。


何だあれ。


しばらくしてから涼を見てみると,加賀っちと話しているのが見えた。


「涼ちゃん,完全に加賀ちゃん惚れてるよねー」


「そうだなー」


「涼ちゃんばっか,ずるい」


「?」


「俺だってすきなのにー」


ぶう,と隣で頬を膨らませる小動物を二度見。


「え?!双葉,加賀っちのことすきなの?!」


「え,逆に気付かなかったのー?!」


「そういえば…」


いつもいつも,加賀っちが来たり,話しかけたりすると,いつも以上にニコニコしてる。


「あれって好きだったからなのか…」


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