齧り付いて、内出血

『トキワがトキワ自身をもっと大切にすること。それが私への最大のお礼だよ。』

「なんでそんなことがヨリへのお礼になるんだ?」


『色々あると思うから、今すぐになんて言わない。急な変革は逆にマイナスになることもあるし。だけど、お礼がセックスしかないなんて悲しい考え方を続けていたら駄目だよ。トキワがシたいなら、すれば良いと思う。でも、違うでしょ?』


「違う…?」


『あなたは望まない時もセックスするんでしょう?お礼はね、対価交換じゃないんだよ。ありがとうって言えばそれだけで良いんだよ。私もトキワにそれ以上を望んでいなかった。』

「…ヨリ。」

『いつか、自分をもっと大切にして。わかった?』


今日初めて会った仮にも年上の人にいつまでも説教垂れるのは気が引けるから、これで終わりにしようと思った。


お茶でも入れて、からだを暖めてから寝よう。

そう思って立ち上がったら、同じように立ち上がったトキワに後ろから抱きしめられていた。

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