苦恋症候群
「え。ってことは三木くん、自分と同い年だと思ってたの?」

「まあ。それか、高卒で入って2歳年下かと」

「え~?」



思いがけないその言葉に、私はついのけぞった。

三木くんの2個下といえば、25歳じゃない。

けどこれって、結構うれしいぞ。

今度はニコニコ笑顔を浮かべ、テーブルに頬杖をつく。



「私、そんな若く見える?」

「童顔ですよね、森下さんって」

「……上げて落とすよね、三木くんは」



見事なカウンターを受けた私はがっくりして、テーブルにつっぷした。

ひんやり気持ちいいテーブルにぺたりと左頬をつけながら、はあっと熱い息を吐く。



「私、こんな感じで年下にもおちょくられてるから、恋愛もうまくいかないのかなあ」

「それ、関係ないと思いますけど」

「うう~」



あ、なんか今の自分、いじけモードだ。我ながら面倒くさい。

だけど口をついて出てくる言葉は止まらなくて、私は続ける。
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