まりあ pv数1000000(祝)御礼企画 ~短編小説~
「お前らなにをやってるっ?!人の目の前でキスをしようとするな」
「だってしょうがないじゃーん。僕達、今度の連ドラで恋人同士なんだもーンッ」
「気持ち悪い言い方するな。だったらセリフ読みも、その役名を使え」
パンッ!
私の持っていた台本を丸めて本日二度目となる、小気味よい音を立てながら敦さんを叩く裕也さんがそこにいた。
「だいたいなんで、お前がここにいる?」
「まりあちゃんが、裕也の家に行くって言うから…」
「だからってお前もついて来るな」
「いいじゃん、だって俺たち…」
そう言った敦さんはうるうるとした瞳で裕也さんを見つめ…、
パーーーンッ!!!
「だから気持ち悪い」
また、裕也さんが敦さんの頭に丸めた台本で叩く。
本日、三度目---