大好きな彼女

 あっという間に午前中の授業が
 終わって、昼休みに入る。

 「あっ、蓮ー、お弁当食べよっ」

 「あぁ」

 凛花は俺の手首を掴んで屋上まで
 ダッシュする。

 「この辺でいい?」

 「おぅ」

 俺らは屋上にあるちょっと段差のある
 ところに腰かけた。

 「なぁ、凛花・・・放課後勉強教えてくんね?」

 「ぅーん・・・いいよ!そのかわりジュース
  おごってね!」

 「えっ・・・あぁ」

 「何の教科?理科?数学?」

 「両方かなぁー?」

 「りょーかい」

 教えて―、って言うといつもオッケーしてくれる。
 その優しさにも惚れてる。


 
 
< 16 / 270 >

この作品をシェア

pagetop