大好きな彼女
あっという間に午前中の授業が
終わって、昼休みに入る。
「あっ、蓮ー、お弁当食べよっ」
「あぁ」
凛花は俺の手首を掴んで屋上まで
ダッシュする。
「この辺でいい?」
「おぅ」
俺らは屋上にあるちょっと段差のある
ところに腰かけた。
「なぁ、凛花・・・放課後勉強教えてくんね?」
「ぅーん・・・いいよ!そのかわりジュース
おごってね!」
「えっ・・・あぁ」
「何の教科?理科?数学?」
「両方かなぁー?」
「りょーかい」
教えて―、って言うといつもオッケーしてくれる。
その優しさにも惚れてる。