大好きな彼女


ー キーンコーンカーンコーン


午後の授業も、HRも終わり、
一斉に解散する。


俺は、鞄を持ち、帰る準備をする
凛花のところに行く。


「あ、ちょっと待っててー」


「おせぇー」


「ごめんごめん」

凛花が教科書を鞄の中に
慌てながら入れていく。


「よしっ!おっけーだよ!」


「行くかー」


「うん!」


なんか嬉しそうだな、凛花。

「何でそんな嬉しそうなの?」


「ん?だって、蓮とまた一緒に
お泊まりできるかもしれない
んだよ?

嬉しくないわけないじゃん!」


・・・でも、絶対ってわけじゃ・・・

まぁ、でも素直に嬉しい!
そう思ってくれると・・・

「なぁ、凛花。俺の笑顔って
どんな感じ?

キモイよな?」


「・・・・無自覚だね」

は?

これはいつも俺が凛花に言う
言葉だ。

なのにまさか返されるとは!?


「凛花には言われたくないなっ」


凛花の顔はプンプンしていた。
頬を膨らませて・・・


ま、怒ってるようには全く
見えない。

可愛いすぎー!その顔!


「こういう時に使うんだねー!
『無自覚』って・・・

蓮の笑顔は可愛い時もあるし
かっこいい時もあるよ!」


「・・・・/////」


絶対赤くなってる・・・

赤くなるつもりなんかなかったのに
・・・。


「あー、赤くなってるー」


また、頬をつつかれる。

その凛花の細い指で・・・・

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