たらしの天然王子様。

さすがに、巻き込むのは迷惑すぎるよね。



少しの沈黙が過ぎ、
たくくんが口をひらいた。

「じゃあさ、亮(りょう)も誘う?」

えっ。。

それって、一緒に行ってくれるって事だよね。

「亮も一緒だったら、俺も亮と仲いい し、梨乃ちゃんも仲いいでしょ?」

亮ちゃんは、いつも相談相手になってくれる優しい男の子。

「いいの?」

「俺は全然いいよ。」


鼓動がどんどん、速くなってる。



てゆーか、男二人と女一人じゃ変だよね。そうだ!
「絆(きづな)ちゃんも誘っていい?」

絆ちゃんは、すごく可愛くて、実は亮ちゃんは絆ちゃんのこと好きなんだ。

ただのお節介だけど、亮ちゃん、ごめんね?


「じゃあ、それで決まりだね。
亮は、塾で会うし、俺誘っとくよ。」

「ありがとう。絆ちゃんは、うちが電話して聞いとくね。」


「時間、どうする?」

「じゃあ、1時半に、ここ集合で。」


そう交わしてお互い手を振って別れた。



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