たらしの天然王子様。
たくくんに、会う約束をした事が夢みたいで、夢じゃないかと疑った。




でも、現実なんだね。



目の前にいるのは、たくくんだから。






いつの間にか時間は過ぎて今日が来てしまった。

お互いが私服だから、変に緊張してる。


2人で地元の道を歩いた。

いろんな話をした。

チョコを配り終えたけど、
その後も地べたに座って語った。

恋愛の話になって、

たくくんが、ふと聞いてきた。
「梨乃ちゃんの好きな人て、3組の人?」

「ちがうよ。」

ためらいもなく出た言葉がそれだった。

気付かれるのが怖いんだ。

うちの、気持ちは隠してたい。

だから嘘をついた。


馬鹿だよね。


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