パパは幼なじみ

PART1

次の日の朝、徹くんはいつもの分かれ道で待っていた。昨日の最後の質問の答えはまだ出していない。

“僕たち、本当に付き合わない?”

その答えを、今聞かれるのかな…なんて言えばいいのか分からない。まだ、気持ちが定まってないから。


「真奈ちゃん…」

すごくドキドキする。顔が赤くなっていくのが分かる。徹くんが私の目を見ながら口を開く。


「おはよう!来週からテストだし、勉強したいから早く学校に行こうか!」
「………え?」
「ん?来週からテストだよね?」


いや、そうなんだけどそうじゃない。昨日の今日だし、真面目な顔を向けるから、てっきり恋人宣言についてだと思ってたのに…なんか拍子抜け。
まるでなかったことみたいに、テストの話をしながら学校に向かった。
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