パパは幼なじみ
早紀のほうを見たけど、ずっと前を向いたまま 微動だにしない。机の中にしまわれた右手には おそらく携帯。


 “帰りね。分かった。今日は徹くんに断っ   とくから。ありさは?”


送信ボタンを押し、少ししてから見ると、早紀 が机の中で手を動かしている。

 
 “ありさぁ?知らなーい(--#)”


やっぱり怒ってる。しかもありさに。 何があったのか、まぁ放課後には分かるか。

携帯を閉じて、何かを話してる永井先生の声に 耳を傾けることにした。
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