パパは幼なじみ

PART2

それからは何事もなく授業が始まり、お昼休みになった。
お昼休みの間、早紀とありさは普通に会話をしていた。

それからも何事もなく授業が進み、放課後になった。
ありさは一足早く、教室を出ていった。早紀はまっすぐ、私のところへ来た。

「真奈、帰ろう」
「うん、分かった。あ、徹くん…」
「大丈夫、僕も帰るね。それじゃ、真奈ちゃん、片倉さん。気をつけて」
「はいはい、ありがとー!」

軽く手をあげて教室を去る徹くんに、早紀が適当な返事をした。

「ちょっと乱雑すぎ…」
「あぁ、真奈の彼氏だったっけ?ごめんねー」


怒ってる…


「なんなの!?彼氏彼氏って!!今フィーバーなわけ!?あれですか、夏休み前に作って、夏休みに思い出づくり?みんな秋に散っちゃえっ!!」


もうヤケだな…きっと何言ってるか、早紀自身も分かってないだろう。


「と、とりあえずほら、教室出よ?」

これ以上刺激しないように、いつもよりも優しく、教室から連れ出した。
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